戦争責任に関する信仰宣言 1998/8/26 第42回連盟定期総会(抜粋)

 私たちは、この大戦がまさに明治以来の富国強兵政策の「力」の絶対化と「むさぼり」の行きつくけっかであったことをわきまえようとせず「八紘一宇」のスローガンが偏狭な民族エゴイズムに過ぎず、天皇制が「むさぼり」とそれを生み出す差別とを正当化することを見抜けなかった。そして、信教の自由・政教分離を主張すべきバプテストでありながら、かえって国家を神の国と同一視し、アジア侵略が祝福される領土拡張として単純に受け入れた。そして私たちは「むさぼり」が今日においてもアジア諸国の民衆を抑圧するばかりかみずからの生をも歪めていることを知りながら、未だ福音に応答する「平和を造り出す者の生き方を実現できないでいる。

 私たちは深い痛みをもって自らの罪を告白する。また、私たちは天皇制国家が持っている問題性について十分に問うことをせず、その体質を継ぐことによって主告白を曖昧にしていることを自らの罪として告白する。